うっかりナイロン製の服にアイロンを当ててしまって、「アイロンにナイロンが溶けてくっついた…」という経験はありませんか?
焦ってこすったり、無理に取ろうとすると、アイロンを傷つけてしまうこともあります。
でも大丈夫です。
アイロンにくっついたナイロンは、正しい手順を踏めばきれいに落とせます。
この記事では、家庭にある道具でできる3つの簡単な取り方から、再び焦げを起こさないためのコツまでをわかりやすく紹介します。
アイロンを買い替える前に、ぜひ試してみてください。
アイロンにナイロンがくっつくのはなぜ?原因を簡単に理解しよう
アイロンにナイロンがくっついてしまうのは、多くの人が一度は経験するトラブルです。
この章では、なぜナイロンがアイロンに溶けてしまうのかを、素材の性質とアイロンの温度設定の観点からわかりやすく解説します。
ナイロンが溶ける温度と素材の特徴
ナイロンは熱に弱い合成繊維です。
おおよそ160〜180℃前後で変形や溶解が始まります。
そのため、衣類用アイロンの「中温(約160℃)」設定でも、ナイロン製の服を直接当てると溶けてしまうことがあります。
つまり、ナイロンは熱に対してデリケートな素材だということをまず覚えておきましょう。
| 素材 | 耐熱温度の目安 | アイロン設定目安 |
|---|---|---|
| ナイロン | 約160℃ | 低温(110〜130℃) |
| ポリエステル | 約180℃ | 中温(140〜160℃) |
| 綿 | 約220℃ | 高温(180〜200℃) |
アイロン設定ミスで起こる「焦げ付き」のメカニズム
アイロンの設定温度が高すぎると、ナイロン繊維の表面が一瞬で溶け、アイロンの底面(かけ面)に焦げついて固着してしまいます。
一度くっついたナイロンは、冷えると固まり、まるでプラスチックのように硬くなります。
これを無理にこすり取ろうとすると、アイロンのコーティングを傷つける原因になるため注意が必要です。
| 原因 | 結果 |
|---|---|
| 温度設定が高すぎる | ナイロンが溶けて焦げつく |
| あて布を使わない | アイロンとナイロンが直接接触 |
| 長時間あてる | 熱が蓄積し変形が進む |
アイロンにくっついたナイロンの取り方【簡単3ステップ】
焦ってゴシゴシこすってしまう前に、まずは落ち着いて正しい手順を踏みましょう。
ここでは、アイロンにくっついたナイロンを安全かつ簡単に取り除く3つの方法を紹介します。
①やさしく拭き取る方法(軽度な汚れの場合)
まず試してほしいのが、この最も簡単な方法です。
アイロンが完全に冷めた状態で、綿100%のタオルやハンカチを使い、ナイロンをやさしく拭き取ります。
強くこすらないことがポイントです。
| 準備するもの | 内容 |
|---|---|
| アイロン | 電源を抜いて冷ます |
| タオルまたはハンカチ | 綿100%のものを使用 |
| 作業場所 | 安定したアイロン台の上 |
軽度な焦げ付きであれば、これだけで十分にきれいになります。
それでも残る場合は、次の方法に進みましょう。
②濡れタオルで汚れを移す方法(中程度の汚れの場合)
ナイロンがこびりついてしまっている場合は、濡れタオルに汚れを移す方法が効果的です。
タオルをたっぷり濡らして軽く絞り、アイロンを高温に設定して上を滑らせます。
タオルの繊維に溶けたナイロンが移動し、徐々にアイロン面がきれいになります。
| 手順 | ポイント |
|---|---|
| タオルを濡らして置く | 厚めにたたむと効果的 |
| アイロンを高温にする | ナイロンを再加熱して移す |
| 数回繰り返す | 残りがある場合は面を変える |
③アイロンクリーナーを使う方法(重度な汚れの場合)
最後の手段として、専用のアイロンクリーナーを使用します。
これは、ナイロンだけでなく焦げや糊などの頑固な汚れも落とせる便利アイテムです。
説明書に沿って使用しますが、基本の流れは以下の通りです。
| 手順 | 注意点 |
|---|---|
| アイロンを温める | 熱い状態で薬剤を塗布 |
| タオルの上で拭く | 薬剤が溶け出すので下に敷く |
| 冷まして剥がす | 固まった汚れをやさしく除去 |
これらの3つの方法を順に試すことで、ほとんどのアイロンは再びきれいな状態に戻せます。
ナイロンを取るときの注意点3つ
アイロンについたナイロンを取るときには、正しい方法を選ぶことがとても大切です。
間違ったやり方をすると、アイロンが壊れてしまったり、火傷の危険があることもあります。
ここでは安全に作業するための3つの注意点を紹介します。
アイロンが熱いまま触らない
ナイロンがくっついて焦ると、ついすぐに取りたくなりますよね。
ですが、アイロンが熱い状態で触ると火傷の危険があります。
特に金属製のアイロン面は、冷めたように見えても内部は高温のままということが多いです。
まずは電源を抜き、しっかり冷めてから作業を行うようにしましょう。
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 温かいうちにナイロンを剥がす | 火傷の危険がある |
| 電源を入れたまま作業する | 感電や事故のリスクが高い |
強くこすらない
アイロンの焦げを取るときにやってしまいがちなのが、ゴシゴシと強くこする行為です。
これはアイロンのフッ素コーティングを傷つける原因になります。
表面のコーティングが剥がれると、今後さらに焦げ付きやすくなってしまいます。
タオルで軽く拭き取る、または専用クリーナーを使ってやさしく作業するのがポイントです。
| 強くこするとどうなる? | 対策方法 |
|---|---|
| コーティングが剥がれる | 柔らかい布で軽く拭く |
| 傷がついて焦げやすくなる | 研磨剤入りの洗剤は使わない |
汚れても良いタオルを使う理由
ナイロンを取り除く作業では、タオルを頻繁に使います。
しかし、そのタオルには溶けたナイロンや薬剤がついて黒く汚れることがあります。
お気に入りのタオルではなく、使い古しや捨ててもよいものを使うようにしましょう。
| 使用タオルの種類 | おすすめ度 |
|---|---|
| 新品のフェイスタオル | ×(汚れが取れない) |
| 使い古しのタオル | ◎(気兼ねなく使用できる) |
| 化学繊維のタオル | △(熱で溶ける可能性あり) |
安全にナイロンを取るためには、焦らず・こすらず・適切な道具を使うことが大切です。
もうナイロンをくっつけない!焦げ防止のコツ
アイロンがきれいになったら、次は「もうナイロンを焦がさない」ための予防策を知っておきましょう。
ほんの少しの工夫で、再び焦げを作ってしまうリスクを大きく減らすことができます。
あて布は綿100%を使う
ナイロン素材にアイロンをかけるときは、必ずあて布をしましょう。
特に、あて布の素材がポイントです。
綿100%のタオルやハンカチなら、熱に強く安全です。
ポリエステル混の布を使うと、逆に溶けてアイロンに付着してしまうこともあるので注意してください。
| あて布の素材 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 綿100% | 熱に強く、焦げ付き防止に最適 | ◎ |
| ポリエステル混 | 高温で溶けることがある | △ |
| ナイロン製 | 焦げ・溶けのリスクが高い | × |
温度設定は「低温」が基本
ナイロンを溶かさないための一番のポイントは、温度管理です。
アイロンの設定を低温(110〜130℃)にしておくことで、溶けや焦げのリスクをほぼ防げます。
温度調節が難しい場合は、「スチームなし」で試すのも効果的です。
| 温度設定 | 対象素材 | 目安 |
|---|---|---|
| 低温(110〜130℃) | ナイロン・シルクなど | ◎ |
| 中温(140〜160℃) | ポリエステル | △ |
| 高温(180〜200℃) | 綿・麻 | ×(ナイロン不可) |
時間をかけずに素早く仕上げるコツ
低温でも、長時間同じ部分にアイロンを当て続けると溶けることがあります。
そのため、動かしながら素早く仕上げるのがコツです。
焦らずテンポよく動かすことで、アイロン面と生地の間に熱がこもりにくくなります。
| やり方 | メリット |
|---|---|
| アイロンを常に動かす | 熱が一か所にこもらない |
| スチームを控えめにする | 水分によるムラを防ぐ |
| 短時間で仕上げる | ナイロンを守りながらシワを伸ばせる |
焦げないためのコツは「低温・あて布・短時間」の3原則です。
ナイロンのシワをアイロンなしで伸ばす裏ワザ
「ナイロンが焦げるのが怖くてアイロンを使いたくない…」という人も多いですよね。
実は、アイロンを使わずにナイロンのシワを伸ばす方法があるんです。
ここでは、自宅で簡単にできる“自然なシワ伸ばしテク”を紹介します。
水の重みでシワを伸ばす方法
ナイロンは、水分を含ませて吊るすだけでシワが取れる素材です。
洗面器に水をため、服をしっかり濡らしてからハンガーにかけましょう。
このとき脱水はせずに、そのまま干すのがポイントです。
水の重みで生地が自然に引っ張られ、乾くころにはきれいに整っています。
| 手順 | ポイント |
|---|---|
| 服を水でしっかり濡らす | 軽く絞る程度でOK |
| 脱水せずに吊るす | 水の重みを利用 |
| 風通しのよい場所で乾かす | 早く乾きシワが残らない |
ハンガー干しで自然に整えるコツ
ナイロン製の服は、乾くときに形が固定されやすい特徴があります。
そのため、ハンガーにかけるときに形をしっかり整えておくことが大切です。
袖や裾を軽く引っ張って伸ばしてから干すと、仕上がりが格段にきれいになります。
| ポイント | 効果 |
|---|---|
| シワの方向を整えて干す | 乾いた後もシワが残らない |
| 厚みのあるハンガーを使う | 肩の跡がつきにくい |
| 風通しを確保 | ムラなく乾燥する |
この方法なら、ナイロンを焦がす心配もなく、電気代も節約できます。
忙しい朝などにもおすすめのテクニックです。
まとめ:焦らず正しく対処すればアイロンは復活できる
ここまで、アイロンにくっついたナイロンの取り方や防止策を紹介してきました。
焦って無理にこすったり、高温で作業したりするのは禁物です。
正しい手順を踏めば、アイロンは再びピカピカに戻ります。
| ポイント | 概要 |
|---|---|
| ①ナイロンは熱に弱い | 高温設定を避ける |
| ②焦げ付きは3ステップで除去 | 拭き取り→濡れタオル→クリーナー |
| ③作業は冷めてから | 火傷・コーティング剥がれ防止 |
| ④再発防止の3原則 | 低温・あて布・短時間 |
| ⑤アイロン不要の方法も活用 | 水とハンガーで自然にシワ伸ばし |
ナイロン素材の服は、扱い方を知っていれば長くきれいに保てます。
焦げても諦めず、この記事の方法を順番に試してみてください。
きっと、あなたのアイロンも再び使えるようになります。

