「TVerを見ていたら、急にナレーションが聞こえてきて驚いた」——そんな経験はありませんか？
それは「音声ガイド」や「副音声」と呼ばれる機能がオンになっているのが原因です。
本来は視覚に障がいのある方向けに設計されたサポート機能ですが、設定や番組選択によって誰でも誤って再生してしまうことがあります。
この記事では、TVerの音声ガイドや副音声をオフにする具体的な方法を、iPhone・Android・Fire Stick TV・Chromecast・PCなどの機器別にわかりやすく解説。
さらに、音声ガイドが消えないときの対処法や、便利に活用するコツまで徹底的に紹介します。
この記事を読めば、もう「TVerの音声が勝手にしゃべる」トラブルに悩むことはありません。
TVerで突然ナレーションが入る原因とは？
TVerを見ていたら、突然「女性のナレーション」が流れ出して驚いた経験はありませんか？
実はこれ、アプリの不具合ではなく「音声ガイド」または「副音声」がオンになっていることが原因です。
この章では、まずその2つの違いと、なぜ意図せず再生されるのかをわかりやすく解説します。
音声ガイドと副音声の基本的な違い
音声ガイドとは、視覚に障がいのある方のために、映像内の動きや表情を音声で説明する機能のことです。
一方で副音声は、番組によって用意された別の音声チャンネルを指し、英語吹き替えや製作者のトーク、別実況などを再生する仕組みです。
つまり、どちらも「メイン音声以外の追加音声」ではありますが、目的と内容が大きく異なります。
| 種類 | 目的 | 内容例 |
|---|---|---|
| 音声ガイド | 映像を補足して説明 | 「男性が笑いながら立ち上がる」 |
| 副音声 | エンタメ・情報拡張 | 出演者の裏話・英語吹き替えなど |
音声ガイドは視覚補助、副音声は娯楽性を高めるためのものと覚えておくと混乱しません。
原因を理解しておけば、次からすぐに正しい設定が選べます。
「解説放送版」や「副音声版」を選んでしまう仕組み
TVerでは、同じ番組でも「通常版」「解説放送版」「副音声版」といった複数バージョンが存在します。
番組サムネイルに小さく表示されたラベルを見落とすと、意図せず音声付きバージョンを選んでしまうことがあります。
たとえば、ドラマの一覧で「副音声」タグがついたものを再生すると、通常のセリフのほかにナレーションや別実況が流れます。
| バージョン名 | 音声の特徴 |
|---|---|
| 通常版 | セリフ・効果音のみ |
| 副音声版 | 出演者トークや別実況が追加 |
| 解説放送版 | ナレーション形式で映像を説明 |
音声ガイドを消したい場合は「通常版」を選ぶのが鉄則です。
この後の章では、その確認方法と設定変更の具体的な手順を紹介します。
TVerの音声ガイドを消す前に確認すべきポイント
音声ガイドをオフにする前に、まず「本当に通常版を再生しているか」を確認することが大切です。
多くの場合、音声ガイドや副音声が流れる原因は、番組選択時のちょっとした見落としです。
「通常版」かどうかをチェックする方法
TVerアプリの番組詳細ページを開き、再生ボタン付近にあるバージョン表示を確認しましょう。
「副音声」や「解説放送」と書かれていないものが、いわゆる通常版です。
見分けにくい場合は、表示されている複数のバージョンを一度タップし、音声に違いがないかを確認してみましょう。
| 表記例 | 意味 |
|---|---|
| 通常版 | 音声ガイドなし（推奨） |
| 副音声 | 別実況・トーク付き |
| 解説放送 | ナレーションによる補足あり |
「通常版」表記を選ぶだけで、ほとんどの音声トラブルは解消します。
番組情報欄で見分けるコツ
番組詳細ページの「放送形式」や「音声」欄には、その番組がどの音声仕様で配信されているかが記載されています。
そこに「副音声あり」「解説放送対応」と書かれている場合は、音声ガイド付きのバージョンです。
もし複数バージョンが並んでいる場合は、「通常版」または「特別表記なし」のものを選びましょう。
| 確認箇所 | チェック内容 |
|---|---|
| 番組詳細ページ | 「音声」欄の表記を確認 |
| サムネイル表示 | 副音声・解説放送タグがないかチェック |
副音声タグを選ぶと自動的に追加音声が流れます。
見分け方を知っておくことで、次回以降スムーズに通常音声を楽しめます。
iPhoneでTVerの音声ガイドをオフにする方法
iPhoneを使ってTVerを視聴しているときに、突然ナレーションのような音声が流れる場合は、iPhone本体の「VoiceOver」機能がオンになっている可能性があります。
この章では、VoiceOverをオフにする具体的な手順と、より簡単に設定を変更する方法を紹介します。
VoiceOver設定を確認する手順
まずはiPhoneの「設定」アプリを開きます。
次に「アクセシビリティ」→「VoiceOver」と進みましょう。
VoiceOverがオン（スイッチが緑）になっている場合は、タップしてオフ（グレー）にします。
| 操作手順 | 説明 |
|---|---|
| ① ホーム画面で「設定」アプリを開く | 歯車アイコンをタップ |
| ② 「アクセシビリティ」を選択 | 視覚・聴覚サポート機能の項目 |
| ③ 「VoiceOver」をタップ | 音声読み上げ機能の設定画面 |
| ④ スイッチをオフにする | オン時は緑、オフ時はグレー |
VoiceOverがオンだと、TVerのアプリ内操作でも画面上の文字やボタンを読み上げてしまうため、音声ガイドが消えないように感じることがあります。
特にVoiceOverが有効なままだと、1回のタップでは反応せず、2回タップで選択が確定する特殊操作になるため、設定変更がうまくいかないと感じる方も多いです。
この場合は、Siriを使って設定を変えるのが簡単です。
Siriを使って音声ガイドを簡単にオフにする方法
ホームボタン（またはサイドボタン）を長押ししてSiriを起動します。
そのまま「VoiceOverをオフにして」と話しかけるだけで設定が自動的に切り替わります。
| 操作方法 | 結果 |
|---|---|
| Siriに「VoiceOverをオフにして」と話す | VoiceOverが自動で無効化される |
| もう一度確認したい場合 | 「VoiceOverはオフです」とSiriが返答 |
Siri経由で操作すれば、タップ操作がしづらい状態でも確実に設定変更が可能です。
なお、「読み上げコンテンツ」や「ズーム」など、他の補助機能がオンになっていると同様の現象が起きることもあるため、アクセシビリティ設定をまとめて確認しておくと安心です。
Androidで音声ガイドを解除する設定方法
Android端末でも、音声ガイドが止まらない場合は「TalkBack」機能（またはスクリーンリーダー）がオンになっている可能性があります。
この章では、TalkBackをオフにする具体的な手順と、関連する他の設定も合わせて見直す方法を解説します。
TalkBack機能の確認とオフの手順
ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
続いて「ユーザー補助」または「アクセシビリティ」をタップし、「TalkBack」を選択します。
スイッチがオン（緑または青）になっている場合は、タップしてオフに切り替えましょう。
| 操作手順 | 内容 |
|---|---|
| ① 設定アプリを開く | 歯車アイコンをタップ |
| ② 「ユーザー補助」→「TalkBack」を選ぶ | 音声読み上げ設定 |
| ③ スイッチをオフにする | 音声ガイドが停止 |
TalkBackがオンの状態では、通常の操作とは異なり1回タップで選択、2回タップで実行という特殊な操作方法になるため、オフにするまでが少しわかりづらいです。
操作が難しいときは「OK Google、TalkBackをオフにして」と声をかけることで、音声操作で設定を変更できます。
他の読み上げ関連設定もチェックしておこう
Android端末によっては、「選択して読み上げ」や「音声フィードバック」など、TalkBack以外にも読み上げ関連機能がオンになっている場合があります。
これらの設定は「ユーザー補助」内で確認できるため、すべてオフにしておくと今後の誤作動を防げます。
| 項目名 | 説明 |
|---|---|
| 選択して読み上げ | 画面上の特定箇所をタップすると読み上げる機能 |
| 音声フィードバック | 操作内容を音声で案内する設定 |
| 点字出力 | 点字ディスプレイ用設定（通常は不要） |
TalkBackをオフにするだけでなく、他の読み上げ設定も確認することで、TVerの音声ガイドが完全に停止します。
もし設定を変えても改善しない場合は、スマホ自体を再起動することで反映が確実になります。
Fire Stick TVで音声ガイドをオフにする方法
Fire Stick TVでTVerを見ていると、突然「メニュー項目を読み上げる声」が流れ始めることがあります。
これはFire Stick TVのアクセシビリティ機能「VoiceView」がオンになっている状態です。
この章では、VoiceViewをオフにする手順と、設定をリセットする方法を解説します。
VoiceViewの設定を無効化する手順
まずFire Stick TVのホーム画面で「設定（歯車アイコン）」を開きます。
次に「アクセシビリティ」→「VoiceViewスクリーンリーダー」を選択しましょう。
スイッチが「オン」になっている場合は、リモコンの決定ボタンを押して「オフ」に切り替えます。
| 操作手順 | 内容 |
|---|---|
| ① ホーム画面 → 設定を開く | 歯車マークを選択 |
| ② 「アクセシビリティ」を選ぶ | ユーザー補助設定の項目 |
| ③ 「VoiceViewスクリーンリーダー」を選択 | 音声読み上げ機能の管理 |
| ④ スイッチをオフにする | 音声ガイドが停止 |
VoiceViewがオンになっていると、TVerアプリ内だけでなくFire Stick全体で音声読み上げが行われるため、「TVerの音声が止まらない」と感じやすくなります。
誤操作でVoiceViewが有効になるケースが多く、特にリモコンの「戻る」＋「メニュー」ボタンを長押しすると起動する仕様なので注意が必要です。
Fire Stickの音声設定をリセットする方法
VoiceViewをオフにしても音声が残る場合は、Fire Stick本体の音声設定をリセットしてみましょう。
手順は以下の通りです。
| 操作手順 | 説明 |
|---|---|
| ① 設定 → 端末を再起動 | 再起動で一時的な不具合をリセット |
| ② 設定 → アクセシビリティ → 「VoiceView」再確認 | オフになっているかチェック |
| ③ TVerアプリを再起動 | 設定変更を反映 |
これでFire Stick TVでの音声ガイドは解除されるはずです。
再起動後、ナレーションが止まっていれば設定は成功です。
Chromecast・PCブラウザでの対処法
ChromecastにはFire Stick TVのような音声ガイド機能はありません。
そのため、TVerで音声ガイドや副音声が流れる場合は、キャスト元（スマホやPC）の設定を確認する必要があります。
キャスト元のデバイス設定を見直す
Chromecast経由でTVerを再生している場合、音声設定はスマホやPCに依存します。
そのため、iPhoneなら「VoiceOver」、Androidなら「TalkBack」がオンになっていないか確認してください。
| デバイス | 確認する設定 |
|---|---|
| iPhone | 設定 → アクセシビリティ → VoiceOver |
| Android | 設定 → ユーザー補助 → TalkBack |
| PC（Windows/Mac） | 音声読み上げやナレーター設定をオフにする |
また、スマホアプリのバージョンが古いと音声設定の不具合が発生する場合もあるため、TVerアプリを最新版に更新しておくと安心です。
キャスト元の設定を整えることで、Chromecast側の音声も正常に戻ります。
通常版の番組を選んで再生するポイント
Chromecastで番組をキャストする際、スマホやPCのTVerアプリで「通常版」を選択しておくことが重要です。
「副音声版」や「解説放送版」を選んだままキャストすると、音声ガイド付きで再生されてしまいます。
| 再生前の確認ポイント | 説明 |
|---|---|
| 番組サムネイルのラベル | 「副音声」表記があるものは避ける |
| 番組詳細の音声仕様 | 「通常版」または「特別表記なし」を選択 |
| キャスト開始後の音声チェック | ナレーションが入っていないか確認 |
特にPCブラウザ（Chromeなど）からキャストする場合は、TVer公式サイト上でも音声バージョンを明示的に選べるので、再生前に必ず確認しましょう。
キャスト前のひと手間で、不要なナレーションを完全に防げます。
音声ガイドが消えないときの追加対処法
ここまでの設定を試しても音声ガイドが止まらない場合は、TVerアプリや端末そのものに原因がある可能性があります。
この章では、アプリやスマホのリセット・再起動を含めた追加の対処法を紹介します。
TVerアプリや端末を再起動してみよう
アプリの一時的な不具合により、設定変更が正しく反映されないことがあります。
その場合は、TVerアプリを完全に終了してから再起動してみましょう。
また、端末本体を再起動することで、内部キャッシュがクリアされ音声ガイドの不具合が解消することもあります。
| デバイス | 再起動方法 |
|---|---|
| iPhone | 電源ボタン＋音量ボタン長押し → スライドで電源オフ → 再起動 |
| Android | 電源ボタン長押し → 「再起動」を選択 |
| Fire Stick TV | 設定 → My Fire TV → 再起動 |
再起動後も音声ガイドが続く場合は、端末のシステム設定に原因が残っている可能性が高いです。
この段階で一度アプリの再インストールを試すと、多くのケースで改善します。
アプリの再インストールやアップデートも有効
古いバージョンのTVerアプリでは、音声設定に関する不具合が残っている場合があります。
App StoreまたはGoogle Playで最新版に更新し、改善が見られるか確認しましょう。
それでも直らないときは、一度アンインストールして再インストールするのが効果的です。
| 操作手順 | 内容 |
|---|---|
| ① アプリを削除 | ホーム画面でアイコンを長押し → 「削除」または「アンインストール」 |
| ② 端末を再起動 | 内部データをリセット |
| ③ ストアから再インストール | 最新版を取得 |
再インストール後、ログイン情報を入力して再生を試してみましょう。
アプリを最新状態に保つことが、TVerを快適に使う最も確実な方法です。
音声ガイドをあえて活用するという選択肢
音声ガイドは「邪魔な機能」と思われがちですが、実は便利に使えるシーンもたくさんあります。
ここでは、日常生活で音声ガイドをあえて活用する方法を紹介します。
家事中や移動中に“耳だけ視聴”を楽しむ
音声ガイドを活用すれば、画面を見なくても番組の内容を把握できます。
料理や掃除中、通勤通学などの「ながら時間」にドラマやニュースを聞くスタイルが可能になります。
まるでラジオやオーディオブックのように使えるため、時間の有効活用にもつながります。
| シーン | 活用メリット |
|---|---|
| 家事中 | 手が離せなくても内容を把握できる |
| 移動中 | スマホを見なくても情報を得られる |
| リラックスタイム | 目を休めながら番組を楽しめる |
音声ガイドは視覚に頼らずコンテンツを楽しむ“新しい視聴スタイル”です。
音声ガイドを活かした新しい視聴スタイル
音声ガイドは番組制作側も意図して活用している場合があります。
たとえばドキュメンタリーやドラマでは、ナレーションを通してストーリーの理解を深めたり、情感を補強することがあります。
また、バラエティ番組では出演者のコメントや裏話を副音声で楽しめるケースもあります。
| 番組タイプ | 音声ガイド・副音声の特徴 |
|---|---|
| ドラマ・映画 | 登場人物の動きや感情を補足 |
| バラエティ | 出演者の裏トークが聞ける |
| スポーツ中継 | 別実況や戦術解説を楽しめる |
このように、音声ガイドをオフにするだけでなく、シーンによって使い分けることでより深い視聴体験ができます。
「消す」か「使う」かを選べるようになると、TVerがもっと便利になります。
まとめ｜TVerの音声ガイドを自在にコントロールしよう
TVerの音声ガイドや副音声は、突然再生されると驚いてしまいますが、原因を理解すれば簡単に対処できます。
この章では、記事全体の内容をまとめながら、トラブルを防ぐためのチェックポイントと活用のコツを紹介します。
トラブルを防ぐための設定チェックリスト
音声ガイドや副音声が流れたときは、以下の手順を順番に確認してみましょう。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| ① 番組のバージョン | 「通常版」を選んでいるか？ |
| ② スマホ設定（iPhone） | VoiceOverがオフになっているか？ |
| ③ スマホ設定（Android） | TalkBackが無効になっているか？ |
| ④ Fire Stick TV | VoiceViewがオンになっていないか？ |
| ⑤ アプリの状態 | 最新バージョンにアップデート済みか？ |
これらをチェックするだけで、音声ガイドの多くのトラブルは解消します。
「再生前の確認」と「端末設定の見直し」が音声ガイド対策の基本です。
音声ガイドを使い分けて快適に楽しむコツ
音声ガイドは消すだけでなく、場面によって使い分けるのもおすすめです。
たとえば、手が離せないときや移動中には音声ガイドを活用し、集中して視聴したいときにはオフにするという方法です。
これにより、TVerを「ながら視聴」と「じっくり視聴」の両方で快適に楽しめます。
| シーン | おすすめ設定 |
|---|---|
| 家事中・移動中 | 音声ガイドON（ながら視聴） |
| 映画・ドラマ鑑賞時 | 音声ガイドOFF（通常視聴） |
| 学習・情報番組視聴時 | 副音声ONで解説を活用 |
TVerの音声機能は「使いこなせば便利なサポートツール」になります。
状況に応じてオン・オフを切り替え、快適な視聴体験を手に入れましょう。
